不動産を売却しようとするとき、同じマンション内に他の売り出し物件があるかどうかは大きな影響を与えます。
同じマンションに売り出し物件が1室だけなら、比較対象は他のマンションになりますが、複数の部屋が同時に売り出されている場合、条件が明確に比較されやすくなります。
目次
競合物件があるときに比較されるポイント
- 階数や間取りの違い
- バルコニーの向きや日当たり
- 室内の状態やリフォーム歴
- 価格の設定
同じ建物で立地・築年数・設備・共用部分は共通のため、購入希望者にとって非常に比較しやすい状況になります。
まずは競合状況を把握しよう
- 現在、同じマンションで他に売り出されている部屋はあるか?
- その価格や条件はどうか?
- 過去の販売事例・成約価格は?
不動産ポータルサイトでの検索や、依頼予定の不動産会社への相談で情報を集めましょう。
状況別の売却戦略
● 相場より安く売り出されている部屋がある場合
その部屋が先に売れてしまう可能性が高いため、あえて少し待つのもひとつの作戦です。
● 複数の部屋が相場価格で出ている場合
内覧時の印象アップや、アピールポイントを明確にするなどの差別化が必要です。
● 相場よりやや高値で出ている部屋がある場合
少し価格を下げて「お得感」を出せば、早期成約につながるチャンスになります。
内覧で印象を良くするための工夫
- 室内を片付けて清潔に保つ
- 水回り(キッチン・トイレ・浴室)は丁寧に掃除
- 設備の交換時期やメンテナンス履歴を伝える
- 電球をLEDに交換し、明るく見せる
- 喫煙・ペットの有無なども正直に説明
ハウスクリーニングや修繕で差別化を
- 空室ならプロのクリーニングを検討
- 壁紙・建具・水栓など、簡単な修繕で印象アップ
- 施工せずに見積書だけ出すと、かえって値引き材料にされることも
価格調整は早めに検討を
競合がある場合、価格はもっともシビアに比較される要素です。
- 周囲の動向を見ながら、先手を打って価格調整
- 値引きのタイミングは不動産会社と慎重に相談
まとめ
同じマンションで売却を検討している場合、競合状況を無視することはできません。
「他より劣って見える」「比較対象にされて安売りにつながる」といった事態を避けるためにも、以下を意識しましょう:
- 市場の状況を把握する
- 内覧対策・印象アップで差別化
- 必要に応じて価格調整を行う
信頼できる不動産会社と連携しながら、戦略的な売却を進めていきましょう。