不動産を高く売るには?業者買取と仲介売却の違いと選び方を解説
「不動産を売りたいけど、業者に買い取ってもらえば早くて楽かも…」
そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、不動産会社による“買取”には、スピード感や手間が少ないといったメリットがあります。
目次
■ 不動産会社による買取のメリット
- 売却に時間がかからない(すぐ現金化できる)
- 内覧対応が不要(見学者が何人も来ない)
- 仲介手数料がかからない
- 残置物の片付けを業者が引き受けてくれる場合がある
- 境界立ち合いが不要なケースもあり
以下のようなケースでは、買取が適していることもあります:
- 大きな土地(田・畑・遊休地)で分譲開発向き
- 建売業者向けに分割しやすい土地
- 荷物の片付けや内覧対応が負担になる場合
■ ただし「高く買ってもらえる」とは限らない
不動産会社も商売として買取を行うため、買い取った後に利益が出なければなりません。
そのため:
- 売れ残りリスクを業者が負う
- 仕入れコストや販売経費を見込む必要がある
- 市場価格が下落気味であればさらに慎重になる
一般的には、仲介で売る場合の7割前後の価格になることが多いのが現実です。
■ 仲介(媒介)で売る場合の比較
仲介売却は、不動産会社が買い手を探し、エンドユーザーに直接売る方法です。
たとえば2,000万円で売却できた場合:
- 仲介手数料:約72.6万円(税込)
- 契約書の印紙代:約1万円
- 抵当権抹消や登記費用:数万円程度
これらを差し引いても、手取りは1,920万円以上になる可能性が高いです。
一方、買取だと1,400〜1,500万円程度にとどまる場合もあります。
■ 比較表:買取と仲介の違い
項目 | 業者買取 | 仲介売却 |
---|---|---|
現金化までの早さ | ◎(すぐ売れる) | △(買い手を探す必要あり) |
手間・ストレス | ◎(見学対応なし) | △(内覧対応あり) |
売却価格 | △(相場の7割前後) | ◎(相場に近い価格) |
諸費用 | ○(仲介手数料不要) | △(手数料・登記費用あり) |
■ 仲介がおすすめのケース
以下のような場合は、仲介売却の方がメリットが大きいでしょう:
- 住宅用の土地・中古住宅・マンションなど、そのまま住める不動産
- できるだけ高く売りたい
- 売却までの時間に余裕がある
■ まとめ
不動産売却には「早く・確実に売る」方法と「できるだけ高く売る」方法があります。
ご自身の状況や目的に応じて、どちらが合っているかを見極めることが大切です。
「うちはどちらが向いている?」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。地域に根ざした不動産会社として、最適なご提案をさせていただきます。