こんなことで悩んでいませんか?
・親が高齢になり、施設入居が決まった
・実家が空き家になりそう、あるいはすでに空き家になっている
・相続した家に住む予定がなく、売却を考えている
・遠方に住んでいて、何から始めればいいかわからない
首都圏で生活しながら、長野の実家をどうするか悩まれている方から、こうしたご相談を本当によくいただきます。
「まだ親は元気だけれど、将来を考えると今のうちに売った方がいいのだろうか」
「相続してからでも遅くないのでは?」
実家じまいのタイミングは、ご家族の状況によって正解が変わります。
今回は、「親が元気なうちに売却する場合」と「相続後に売却する場合」を、税金と手間の面からわかりやすく比較してみましょう。
親が元気なうちに売却する場合

メリット①:3,000万円特別控除が使いやすい
親御さんがその家に住んでいる場合、売却時に使える可能性が高いのが、「居住用財産の3,000万円特別控除」です。
これは、マイホームを売ったときに、
譲渡所得(売却益)から最大3,000万円を差し引ける制度です。
たとえば、
売却益が2,000万円であれば、控除により税金がかからないケースもあります。
長年住んだ実家は、購入価格より高く売れることも少なくありません。
その場合、この制度が大きな助けになります。
メリット②:名義がはっきりしている
親御さんが所有者であれば、意思確認が明確で、手続きも比較的スムーズです。
相続後になると、相続人が複数いるケースも多く、
「誰がどれだけ受け取るか」「売ることに全員が同意するか」など、
調整に時間がかかることがあります。
デメリット:気持ちの整理が難しい
一方で、親御さんにとっては、
「まだ元気なのに家を手放す」という決断は簡単ではありません。
現場でも、
「思い出があるから迷っている」
「いざ売るとなると寂しい」
というお声をよく伺います。
お金や制度だけでなく、気持ちのタイミングも大切です。
相続後に売却する場合

メリット①:気持ちの整理がつきやすい
親御さんが亡くなられた後、
ご家族で話し合い、区切りとして売却を決断されるケースも多くあります。
感情面では、こちらのほうが踏み切りやすい場合もあります。
メリット②:相続空き家の3,000万円特別控除
相続した家にも、条件を満たせば
「相続した空き家の3,000万円特別控除」が使えます。
ただし、次のような要件があります。
・昭和56年5月31日以前に建築された建物
・相続開始直前まで被相続人が一人で住んでいた
・一定期間内(原則3年以内)に売却
・耐震基準を満たすか、更地にして売却
つまり、条件はやや厳しめです。
築年数や建物の状態によっては、
解体費用がかかることもあります。
デメリット:手間が増える可能性
相続後は、まず相続登記が必要です。
(現在は義務化されています)
さらに、
・遺産分割協議
・相続人全員の同意
・空き家の管理
・固定資産税の負担
など、実務的な手間が増えます。
遠方に住んでいると、草刈りや雪かきの管理が難しく、
「空き家を維持する負担が想像以上だった」という声も少なくありません。
税金と手間の比較まとめ

税制面
・親が元気なうち:居住用3,000万円控除が使いやすい
・相続後:相続空き家控除があるが、条件がやや厳しい
手続き面
・親が元気なうち:意思確認が明確で比較的スムーズ
・相続後:相続手続き・共有者調整が必要
感情面
・親が元気なうち:心理的ハードルが高いことも
・相続後:区切りとして決断しやすい
どちらが絶対に得、ということはありません。
大切なのは、ご家族の状況と将来設計に合っているかどうかです。
実家じまいでよくあるご相談

実際のご相談では、こんなケースがあります。
・ご兄弟で意見が分かれている
・親が施設に入り、戻る予定がない
・空き家になって3年以上経過している
・「売るか貸すか」で迷っている
このような場合、まずは「いくらで売れそうか」を知ることが第一歩です。
価格の目安がわかると、
・売却する
・しばらく保有する
・賃貸に出す
といった選択肢を冷静に考えられるようになります。
迷っている今こそ、早めの情報整理を
不動産売却は、急がなくてもよいことも多いです。
ですが、情報を知らないまま先延ばしにすることが、
結果的に損につながるケースもあります。
税制の期限
相続登記の義務
空き家の管理負担
こうした要素は、時間とともに変化します。
「今すぐ売るつもりはないけれど、状況だけ知りたい」
その段階でのご相談が、実は一番多いのです。
地元の事情や相場感は、ネットの情報だけでは分かりにくいものです。
長野の市場動向を踏まえた現実的なアドバイスが、
判断材料として役立つことがあります。
まとめ:タイミングよりも大切なこと

実家じまいのタイミングは、
「親が元気なうち」か「相続後」かという二択ではありません。
大切なのは、
・税金の制度を正しく知る
・家族の気持ちを尊重する
・将来の負担を見据える
そして、早めに情報を整理しておくことです。
もし、
「相続した家を売却すべきか迷っている」
「実家が空き家になりそうで不安」
と感じていらっしゃるなら、
まずは、地元の不動産会社に現状を相談してみるのも一つの方法です。
売るかどうかは、その後で決めても遅くありません。
遠方にお住まいの方こそ、
信頼できる地元のパートナーがいるだけで、
気持ちはぐっと軽くなります。


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